2018年9月よりGoogle Search Consoleは新しくなり、UIが大きく変更され、今までの機能の名称が変わったり、新しい機能が追加されたりしました。
その中で非常に役立つツールとして「URL検査ツール」があります。
旧Search Consoleでいう「Fetch as Google」の機能があり、もっと透明性の高いものにするため、様々な機能が追加されています。
特に2019年1月からは、公開済みのHTTPステータスやレンダリング済みのスクリーンショットなども確認できるようになり、さらに使い勝手がよいものになりました。
このように新しい機能も追加されましたので、この機会に「URL検査ツール」について詳しく解説したいと思います。
URL検査ツールとは
「URL検査ツール」とは、Googleが特定のWebページ(URL)をどう認識しているか、を調査できるツールです。
具体的には、Googleのインデックスに登録されたページの情報やそのページのクロール状況が確認できたり、参照元ページやGoogleが認識した正規ページを調べたりできるものになります。
URL検査ツールの使い方
1.「URL検査」をクリック
左メニューに「URL検査」があるのでクリックしてください。
2.検索ボックスにページURLを入力
ページ上部の検索ボックスが表示されますので、調べたいページのURLを入力してください。
3.URL検査結果を確認
URL検査の結果が確認できます。
調べたURLがインデックスが登録されていない場合は、「URLがGoogleに登録されていません」と表示されます。
入力したURLに間違いがないか確認し、再度調査してください。
インデックス登録のリクエストを送る
URL入力に間違いはないが、URL検査ツールを使うと「URLがGoogleに登録されていません」と表示された場合は、そのページがGoogleに認識されていない、つまりインデックスに登録されていない状態となっています。
この状況が起きる要因の一つに、新しく作ったページがGoogleのクローラーに検出されていないことがあります。
その場合は、そのページをクローラーに巡回してもらうために、インデックスのリクエストを送ることができます。
URL検査結果に表示されている「URLがGoogleに登録されていません」の下に、「インデックス登録をリクエスト」のリンクがあります。
これをクリックすれば、クローラーにページを見てもらうために、インデックス促進のリクエストができます。
URL検査で分かること
URL検査ツールの結果ページで確認できることをまとめます。
「カバレッジ」をクリックすると結果が表示されます。
サイトマップ
対象URLを指す既知のサイトマップがあれば表示されます。
参照元ページ
対象URLをGoogleが見つけるのに参照としたページのURLが表示されます。
参照元がない場合は、あくまでURL検査ツールが現時点でその情報を把握していないだけで、参照元ページは存在します。
「URLは、現時点でレポートされていない他のソースから認識されている可能性があります」と表示された場合は、サイトマップや参照元ページ以外の場所から対象URLを見つけたことを表しています。
クロール
前回のクロール
前回、つまり最終クロール日時が分かります。
クロール日時が数か月前など時間が大きく経過している場合は要注意です。
ユーザーエージェント
「パソコン用Googlebot」か「スマートフォン用Googlebot」か表示されます。
モバイルファーストインデックス(MFI)に移行している場合は、Search Consoleのメッセージを通じて移行が完了したことが分かりますが、MFI移行確認の他の方法として、URL検査ツールのユーザーエージェントに「スマートフォン用Googlebot」が表示されているかどうかで確認ができます。
※「モバイルファーストインデックス」とは、順位を決める対象をモバイル向けページとするインデックスシステムのことです。
今まで順位を決める対象がPC向けページでしたが、2018年3月以降、モバイル向けページを対象とするインデックスシステムへ準備が整ったサイトから順次移行している状況です。
こちらの記事参照ください。
その他、クロールを許可したかどうか、ページの取得は成功したかどうか確認できます。
インデックス作成
ユーザーが指定した正規URL
ユーザーがcanonical属性などの設定により指定した正規URLが表示されます。
Google が選択した正規URL
サイト上の類似ページや重複ページが見つかった場合に、Googleが正規URLとして認識したURLが表示されます。
その他、インデックス登録を許可したかどうかが確認できます。
また「モバイルユーザビリティ」の項目では、モバイルフレンドリー、つまりスマートフォンに対応したページであるかどうかもチェックできます。
クロール済みのページを表示
2019年1月からURL検査ツールに新しく追加された機能を紹介します。
URL検査ツールの検索結果に、「URLはGoogleに登録されています」など表示されます。
その下に「クロール済みのページを表示」というリンクがあります。
クリックすると、右枠に新しい枠が表示され、「HTML」「スクリーンショット」「その他の情報」という項目が確認できます。
「HTML」は以前からある機能ですが、「スクリーンショット」「その他の情報」は新しく追加された機能です。
レンダリング済みスクリーンショット
「スクリーンショット」の項目をクリックすると、「スクリーンショットを利用できるのはライブテストのみです」と表示されます。
その下の「公開URLテスト」をクリックすれば、Googlebotが見ているページがスクリーンショットで確認できます。
その他の情報
「その他の情報」を項目をクリックすると、「HTTPレスポンス」「ページのリソース」「JavaScriptコンソールメッセージ」が確認できます。
「HTTPレスポンス」は「200 OK」などのようにステータス状況が確認できます。
「ページのリソース」はGooglebotが読み込めなかったリソース、つまりエラー箇所が確認できます。
「JavaScriptコンソールメッセージ」はJavaScriptのエラーが確認できます。
ただし、「JavaScriptコンソールメッセージ」はスクリーンショットと同様にクローズ済みでないと利用することができません。
まとめ
URL検査ツールは新しい機能も含めて、Googleがそのページをどのように認識しているかを分析できるツールです。
そもそもGoogleにインデックスされないと検索結果に表示されません。
つまり検索上位を狙うには、まずはインデックス登録されているかが重要となります。
インデックス状況をしっかり調べて、順位改善に役立てましょう。