Google検索は、検索窓にキーワードだけを入れて情報を探すためだけのものではありません。
検索コマンドを利用すれば、より詳細の情報を探すことが可能となり、SEOやWebマーケティングに関わる担当者は、自社サイトや競合サイトの分析をすることにも役立ちます。
今回はSEOやWeb担当者に役立つGoogle検索コマンドについて紹介します。
site:コマンド
検索コマンド「site:」はSEOに関わっている人によく知られている検索コマンドです。
インデックスされたページ数を把握することが可能となり、自社サイトがどれだけのページが検索エンジンに認識されたか容易に分かります。
また検索結果でインデックスされたページのタイトルやスニペット(ディスクリプション)も確認できますので、ページに最適な設定ができているかチェックすることもできます。
自社サイトだけでなく、どのサイトでも調べることができるため、自社サイトと競合サイトのインデックス数を比較したり、競合サイトと比べて、どんなページが不足しているか、追加したらよいかなども分析することができます。
注意点として、「site:」の後に入れるURLやドメインでインデックス数が異なりますので、使う目的に合わせて、URLかドメインか、またはサブドメインかを入力してください。
例えば、
「site:https://www.yahoo.co.jp/」
「site:www.yahoo.co.jp」
で検索した場合、インデックス数は同じになります。
また、
「site:yahoo.co.jp」
で検索すると、インデックス数は非常に膨大が数になります。
その理由は、wwwありかなしかでインデックス数が異なるからです。
ヤフーの場合、www以外のサブドメインのサービスが多数ありますので、それらのインデックス数も含まれるため膨大な数になります。
そのためサブドメインありかなしかを意識してチェックしてください。
また別の検索コマンド「inurl:」を使えば、URLに含まれるワードを含める、あるいは除外することも可能です。
例えば、
「site:yahoo.co.jp inurl:movies」
で検索すれば、URLに「movies」が含まれる数(Yahoo!映画)が調べられます。
つまり「site:movies.yahoo.co.jp」と同じ数になるということです。
※あくまで「movies」が含まれるURLであるため、サブドメインだけの検索ではありません。
また検索コマンド「-inurl:」を使えば、URLに含まれるワードを除外することができます。
例えば、
「site:yahoo.co.jp -inurl:movies」
で検索すれば、「movies」を省いたURLが確認できます。
before:コマンド after:コマンド
検索コマンド「before:」「after:」は、日付を指定することで、その日付の前後に絞り込んで検索ができる新しい機能です。
この新しい検索コマンドは2019年4月10日よりベータ版として利用することが可能です。
For many searches, surfacing fresh information often ensures the best relevancy. However, sometimes people want to find older yet also relevant information. Our tools have long made this possible. Now we’re testing new before: and after: commands to make this even easier….
— Google SearchLiaison (@searchliaison) April 9, 2019
新しい情報だけ調べる場合は、「after:2019-04-1」を指定することで、2019年4月1日以降の情報を探すことができます。
反対に古い情報だけ調べる場合は、「before:2018」などと絞り込むことができます。
Google公式ツイッターで紹介されていた事例では、
「avengers endgame before:2019」
「avengers endgame after:2019-04-01」
「avengers endgame after:2019-03-01 before:2019-03-05」
映画「アベンジャーズ エンドゲーム」を上記のように日付指定して、前後の情報やその期間内の情報だけを検索するような事例を紹介しています。
尚、日付はGoogleがアルゴリズムで取得した日付になりますので、実際のページの公開日とは異なることがあります。
info:コマンド はサポート終了
SEO担当者でよく使われていた検索コマンド「info:」がありますが、Googleは2019年3月26日の公式ブログでサポートを終了することを発表しました。
検索コマンド「info:」は、インデックスされている正規URLが確認できるコマンドで、自分が意図したページのURLがインデックス(正規化)されているかを調べる時に役立ちます。
例えば、wwwありなし、httpかhttpsか、など正しいページに正規化されているか確認ができます。
今回のサポート終了で、正規URLを調べる簡単な機能が使えなくなりました。
その代替として、Search Consoleの「URL検査ツール」になります。
URL検索ツールでは、ユーザーが指定した正規URLとGoogleが選択した正規URLが確認できますので、自分で正規化したURLがGoogleにインデックスされているか確認できます。
検索コマンド「info:」は、検索窓に入力するだけで簡単に調べられた機能であったため、サポート終了は非常に残念です。
URL検査ツールについては以下記事参照ください。
まとめ
新しい検索コマンド「before:」「after:」は、SEOやWeb担当者だけでなく、一般の人にも役立つ機能です。
新しい情報、古い情報など絞り込むことができますので、目的の情報を探しやすくなっています。
ただ一般の人が「before:」「after:」コマンドをどこまで知っているのかは??です。