自分のサイトのタイトルタグやメタディスクリプションを洗い出すのに手間がかかっていませんか?
競合サイトのメタ情報を分析するのに時間がかかっていませんか?
実は今回ご紹介する「Screaming Frog SEO Spider」を使用すると、簡単にサイトの内部分析ができるのです。
なぜなら、私も「Screaming Frog SEO Spider」を利用し、様々なサイトを限られた時間で内部分析しSEOのコンサルティングをしています。
この記事では「Screaming Frog SEO Spider」の基本的な使い方や活用方法についてご紹介します。
記事を読み終えると、手軽に内部分析ができるようになり、様々なサイトの分析が容易になります。
Screaming Frog SEO Spider とは
Screaming Frog SEO Spider とは、イギリスのScreaming Frog社が提供しているサイト内部分析が簡単にできるSEO分析ツールです。
調べたいサイトのURLを入力するだけで、各ページのタイトルタグやメタディスクリプション、メタキーワード、h1などをリスト化できるツールです。
URLが分かれば分析できますので、自サイトだけでなく、競合サイトの分析にも役立ちます。
無料版と有料版の2つがありますが、無料版でも機能は十分です。
Screaming Frog SEO Spider の活用方法
Screaming Frog SEO Spider の活用方法をご紹介します。
タイトルタグの確認
タブ「Page Titles」を確認ください。
各ページで設定されているタイトルタグが一覧で確認できます。
一覧に表示されるタイトルタグを一つ一つ確認することも大事ですが、左上にある「Filter」機能を使えば改善する必要があるページだけを抽出できます。
例えば、タイトルタグはSEOでも一番重要な要素であるため、設定されていないページにはタイトルを設定することが大事です。
タイトルタグが設定されていないページを探す場合、フィルターを「Missing」にすれば抽出できます。
タイトルタグが重複していると、同一ページと判断される可能性があり、検索エンジンが認識しづらくなったり、複数ページが競合してしまい順位が上がりづらくなったります。
そのため重複したタイトルタグは各ページで固有の内容を入れるようにすることが大事です。
タイトルタグが重複しているページを探す場合、フィルターを「Duplicate」にすれば抽出できます。
タイトルタグは文字数が多すぎると検索結果の表示から切れてしまいます。
反対に文字数が少なく重要なキーワードが入っていないタイトルも改善する余地があります。
その時は、フィルターを「Over 65 Characters」あるいは「Below 30 Characters」に設定すれば、文字数が多い、少ないページを抽出することができます。
タイトルタグと似たようなタグでh1タグがあります。
h1タグは大見出しとなりますので、タイトルとは内容が異なる必要があります。
タイトルタグはページに訪問していないユーザー向けにどんなページなのかを伝えるるものです。
h1タグは既にページに訪れたユーザーに対してページの概要を伝えるものになります。
これを意識してタイトルタグやh1タグを設定することがよいです。
この時に役立つフィルターは、「Same as H1」です。
h1と同じ内容がタイトルタグに設定されているページを抽出できます。
タイトルタグとh1タグは使い方が異なりますので、重複しているページは最適な内容に修正することがよいです。
タイトルタグの「Filter」機能をまとめますと、主に以下の項目があります。
「Missing」・・・設定されていないページ
「Duplicate」・・・重複しているページ
「Over 65 Characters」・・・65文字以上のページ
「Below 30 Characters」・・・30文字未満のページ
「Same as H1」・・・h1と同じ内容がタイトルタグに設定されているページ
※フィルター機能は上記以外もありますのでうまく活用してください。
メタディスクリプションの確認
タブ「Meta Description」を確認ください。
各ページで設定されているメタディスクリプションが一覧で確認できます。
メタディスクリプションは、ページの概要をまとめたもので、検索結果にも表示される重要なタグです。
分かりやすく魅力的な内容を記述すれば、検索結果のクリック率を上がる可能性があります。
メタディスクリプションもタイトルタグと同様のフィルターがあります。
タイトルタグとは異なるフィルターでポイントは、「Over 155 Characters」と「Below 70 Characters」です。
つまり155文字以上のページ、70文字未満のページを探すことができます。
メタディスクリプションの文字数が多すぎると、検索結果に全ての文字が表示されず切れてしまいます。
検索結果に表示される文字数が150文字ぐらいであるため、これを目安に設定することがよいです。
そのため、このフィルターを活用し、文字数が多い場合は簡潔にまとめて少なくし、反対に文字数が少ない場合は、文字数を増やしながら重要なキーワードを入れ、魅力的な内容に変更することがよいです。
h1タグの確認
タブ「H1」を確認ください。
各ページで設定されているh1が一覧で確認できます。
フィルター機能も同様のものがありますので、うまく活用してください。
h1の設定ポイントは、タイトルタグの説明で述べた通り、ページに訪れたユーザーがそのページの内容をすぐに把握できるように設定することがポイントです。
例えば、「日経新聞電子版」を見ている人が、ある記事ページを訪れた時に、大見出し(ヘッドライン:h1)に「日経新聞」と大きく出ていても、ユーザーからすると「知ってるわ!」って話です。
日経新聞を見に来ているので、その記事の概要が分かることが重要です。
このような意識でh1を設定することがよいです。
その他の確認
その他私が重要と思っている活用方法をご紹介します。
タブ「Directives」です。
これは検索エンジンへの指示設定ができているか確認できます。
例えば「Canonical」「Noindex」「Next/Prev」などの設定されているページが確認できます。
「Canonical」にフィルターすれば、正規化されているURLが正しいかどうかチェックできます。
また「Noindex」にフィルターすれば、インデックスされたくない(検索結果に表示させたくない)ページを確認できます。
検索結果に表示させたいのに、noindexに設定されていれば、タグを削除する必要がありますので、適切にnoindexタグが設定されているか確認できます。
尚、ページネーションタグ(rel=”prev”、rel=”next”)も「Next/Prev」でフィルターできますが、今はページネーションタグは機能していないので使う必要ななさそうです。
まとめ
Screaming Frog SEO Spider は、サイトの改善点、問題点を確認するのに非常に役立つツールです。
1ページずつソースを確認するのは非常に手間のかかる作業になりますので、このツールを使えば時短が可能です。
また誰でも簡単に確認できますので、項目さえ理解しておけば、初心者でも使いやすいツールです。
SEO担当者にとってはなくてはならないツールかもしれません。
この記事を参考に、自分なりのScreaming Frog SEO Spiderの活用方法をみつけてください。