店舗を運営している方でローカルSEO(MEO対策)を行っている方は検索順位が気になるところです。
PCでもスマートフォンでも、IPアドレスやGPSにより位置情報に合わせた検索結果になるため、店舗がある周辺エリアの検索結果(ローカライズされた検索結果)を調べるにはどうしたらよいでしょうか?
今回は、ローカルSEO(MEO対策)を行っている方必見、ローカライズされた検索結果(Google自然検索結果や結果に挿入されるGoogleマップ)の順位を調べる方法をご紹介します。
全て無料ですのでぜひご利用ください。
※ローカルSEO(MEO対策)についてはこちらの記事を参照ください。
Google広告の広告プレビューと診断ツールで順位確認
「広告プレビューと診断ツール」にアクセスしてください。
Googleアカウントでログインすれば入ることができます。
※AdWordsアカウントが停止されていても利用できます。
1.地域入力
「地域」にターゲットにする地域を入力してください。
例えば、「渋谷区」と入力すると、その下に一致しているエリアとターゲット地域の候補が表示されます。
その中から一致しているエリアをクリックしてください。
2.言語選択
日本語に設定してください。
3.デバイス選択
検索結果を調べたいデバイスを選択してください。
パソコン、モバイル、タブレットの3つから選択できます。
4.検索キーワード入力
「検索語句を入力してください」の箇所に調べたい検索キーワードを入力してください。
これで、調べたい地域(エリア)での検索結果が確認できます。
【例】エリア「渋谷区」、検索キーワード「リラクゼーション」、デバイス「パソコン」での検索
例えば、地域を「渋谷区」に設定、デバイスを「パソコン」、検索キーワードを「リラクゼーション」とした場合は以下の検索結果となります。
Googleマップに表示されているのが、渋谷にあるリラクゼーションの店舗になります。
また自然検索結果もローカライズされた検索結果になっていますので、キーワードが同じでもエリアにより自然検索結果が異なることがあります。
※「広告プレビューと診断ツール」へアクセスする他の方法として、Google広告のトップページから右上にある「ツール」をクリックすると、左に「広告プレビューと診断」が表示されますので、それをクリックしてください。
Google Search Mobile Device Simulatorで順位確認
「Google Search Mobile Device Simulator」は、世界中の場所のモバイル検索結果が確認できるツールです。
1.デバイス入力
「select device」にデバイスを入力します。
モバイルの検索結果を調べるツールのため、iPhone Xなどのモバイルデバイスを入力します。
オートコンプリートで表示されますので、iPhoneであれば「a」や「i」を入力すれば、iPhoneの様々な機種がオートコンプリートされますので、その中から選択してください。
2.エリアと言語入力
「select region & language」に「Japan」と入力して下さい。
3.地域入力
「search location」に地域を入力します。
例えば「渋谷区」と入力すると、オートコンプリートで「Japan, Tokyo, 渋谷区」と表示されますので、それを選択してください。
そうすると下に表示されている地図がその場所に移動されます。
4.キーワード入力
「keyword」に調べたいキーワードを入力してください。
5.「search」ボタンをクリック
「search」ボタンをクリックしてください。
そうすると、上部に表示されているモバイル画面に検索結果が表示されます。
【例】エリア「渋谷区」、検索キーワード「リラクゼーション」での検索
こちらも同様に、地域を「渋谷区」に設定、検索キーワードを「リラクゼーション」とした場合は以下の検索結果となります。
尚、「Google Search Mobile Device Simulator」の場合、モバイル検索結果のみとなりますので、パソコンの検索結果は確認することはできません。
Googleデベロッパーツールで位置情報を書き換えて順位確認
Googleのデベロッパーツールを利用すれば、位置情報を書き換えられるため、調べたいエリアの検索結果を確認することができます。
1.Googleデベロッパーツールを開く
ブラウザGoogle Chromeを開き、ページ上で右クリック、「検証」を選択してください。
2.「More tools」⇒「Sensors」を選択
右上にある3つの点(Customize and control DevTools)から「More tools」⇒「Sensors」の順番に選択してください。
3.Geolocationを「Custom location」に変更
Geolocationが「No override」となっているため、「Custom location」に変更してください。
4.緯度経度入力
その下にある「Latitude(緯度)」と「Longitude(経度)」の項目に、緯度、経度を入力してください。
※緯度経度の調べ方は、「Geocoding」などのツールで調べることができます。
これで入力した位置での検索結果を確認することができます。
実際に検索して、表示されるマップや検索結果一番下のエリア表示が入力したエリアで表示されているか確認してください。
例えば、以下は位置情報を「大阪市」に書き換え、「ラーメン」と検索した時の検索結果です。
尚、何度やっても位置情報を書き換えられないという情報がありますが、原因はChromeの基本設定で、現在地の認識をブロックしている可能性があります。
Chromeの検索窓に「chrome://settings/content/location?search=プライバシー」と入力し、「ブロック」の項目で、URLが記載されていないか確認してください。
もしGoogleのURLが記述されていたら、それを右にあるゴミ箱ボタンをクリックして削除してください。
それで改めて検索してみると、「….google.com が次の許可を求めています」というポップアップが表示されますので、「許可」をクリックしてください。
これで位置情報が反映されると思います。
まとめ
現在、検索する場所(位置情報)によって、ローカライズされた検索結果となります。
そのためローカルSEO(MEO対策)では自分の店舗がどの順位に表示されているのか確認することは非常に大事です。
また自分の店舗の順位だけでなく、様々なエリアでどのような店舗が上がっているか競合店も確認することができます。
今回ご紹介したツールを活用して順位確認してください。
尚、ブラウザGoogle Chromeのシークレットモードでも検索順位を確認できますが、あくまでシークレットモードは、ログインされていなく、キャッシュがない状態での検索結果ですので、位置情報は反映されます。
つまり、シークレットモードを使っても現在の場所での検索結果であり、他の地域の検索結果を確認することはできません。
また位置情報を書き換えれば、その地域の検索結果を調べることはできますが、少し手間がかかりますので今回は紹介しないでおきたいと思います。
機会をみてご紹介したいと思います。